2011/10/09

TPPと山田正彦議員

TPP(Trans-Pacific Partnership Free Trade Agreement)について調べていたら、民主党の山田正彦議員のブログ (http://www.yamabiko2000.com/modules/wordpress/) を見つけた。

山田議員は、
・長崎県五島出身の弁護士、農業・畜産業の起業家、民主党所属の衆議院議員(5期。50歳を超えて衆議院に初当選。)
・農林水産省副大臣(2009/9~2010/6)及び農林水産省大臣(2010/6~2010/9)を歴任。
・現在は、「TPPを慎重に考える会」(2010年10月発足)の会長。


【 検索結果 】

山田議員のブログの中の、TPPあるいは農業に関する記述の一部を引用する。

2005/12/13 [1]
WTOの交渉は関税を引き下げて貿易を拡大しようとする試みは理解できる。しかし実態は米国、EUなど大国のエゴで発展途上国の食糧自給率さえ急速に失わせようとしている。
ことに米国の世界への食糧支配はすざまじい。
米国の言いなりになってきた日本も例外でない。日本の農業も大げさでなく壊滅しつつある。

2010/8/19 [2]
中国のGDPが日本を抜いて世界で2番目、食の内容も急速に肉、乳製品などに置き換えられつつあり、インドなどアジアも大きく急成長を遂げる中で人口は爆発、世界の食料供給量は減りつつあることは間違いない。
戦後安い食料は外国から、テレビや自動車を売った貿易の利益で買えばいい、農業漁業の安楽死を図ってきたが、いまや肝腎な日本の製造業も、円高の影響もあってか、争って中国など海外に生産拠点を移そうとしている。
このままでは、製造業にも頼れなくなるとしたら、日本の食料は大丈夫だろうか。
異常気象と世界の砂漠化進んでいる中、不安になる。

2011/2/24 [3]
TPPは農業に限らない医療、司法、政府調達、金融、人の移動など幅広い分野に大きな影響を及ぼす可能性があり、国の形を変えてしまう様な制度である為、国民レベルでの開かれた議論が必要である

2011/7/15 [4]
日本政府も外務省、経済産業省は依然として関係国との事前協議を着々と進めている。
怖いのはTPPの交渉は条約が調印されるまで、すべてその内容について国民に一切知らされないことだ。

2011/7/15 [5]
オークランド大学教授ジェーン・ケルシー(Jane Kelsey)発言 :
「米国の投資家(大企業)を保護するために、TPPでは政府に対して裁判ができるようになっている。既に米国のタバコ会社がオーストリア政府に「健康のためにタバコの吸いすぎに注意しようとの字句を入れさせて、自社の商標の信用を損ねている」として数千億円の損害賠償を求めている。怖いのはこれらの裁判が世銀の一部で秘密裏に審理され、すべての記録も非公開でなされることだ・・・・・」


【 コメント 】

・2005年以降の「正彦のウイークリーブログ」(約260記事)を読んだ。文章力は抜群だ。既に10冊以上上梓されているので、プロの文筆家でもある。ブログでは自分を褒めるわけでもなく、他人を貶すわけでもなく、淡々と事実を語っている。情熱をこめて、かつ、誠実に。
・2006年7月の記事に、株式会社アビー(http://www.abi-net.co.jp/)が紹介されている。同社が開発したのは、新しい冷凍技術を開発して急速冷凍装置にCAS装置を組み合わせて凍結する技術だ。食材の冷凍だけでなく、医療の移植技術の分野でも使える。記事が埋もれないように、このブログでも紹介する。[6]

[1] http://www.yamabiko2000.com/modules/wordpress/index.php?p=30
[2] http://www.yamabiko2000.com/modules/wordpress/index.php?p=265
[3] http://www.yamabiko2000.com/index.php
[4] http://www.yamabiko2000.com/modules/wordpress/index.php?p=283
[5] http://www.yamabiko2000.com/modules/wordpress/index.php?p=283
講演録議事録 http://tpp.main.jp/home/?page_id=2
[6] http://www.yamabiko2000.com/modules/wordpress/index.php?p=61


<参考サイト>
TPPを考える国民会議 http://tpp.main.jp/home/

TPP参加の即時撤回を求める会 公式ブログ
自由民主党の国会議員117名(平成23年7月11日時点)による議員連盟
http://ameblo.jp/tpp-tekkai/

農林中金総合研究所:TPP等の関連レポート一覧
http://www.nochuri.co.jp/topics/01tpp.html

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1 件のコメント:

  1. 追加情報:

    日経新聞(2011/10/29)の「TPP交渉、日本の途中離脱論をけん制 米交渉官」という記事は以下のように伝えた。
    「米国のワイゼル主席交渉官は記者団に対し、途中で離脱する可能性を残した交渉参加案が日本国内で浮上していることについて「真剣に妥結に向かう意志がない国の参加は望んでいない」と指摘し、日本の議論をけん制した。」

    京都大学の中野剛志氏は、TV番組において、「TPPの交渉をするということは、結婚を前提としたお付き合いをするということと同じであり、途中でやめるとかえって日米の外交関係を悪化させる。」と発言していたが、彼のコメントが正しいことが裏づけられた。

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